撮り続けていたら、舞い込んできたこと

撮り続けて舞い込んだことは、遠征です。

その先生は、数年前から幾度となく、今の病院に教えを請うて来られ、助手を務められていました。
多分思うような成果を得られていなかったのでしょう、ご自分の本拠地へ、私がオペを撮らせてもらっている先生が、手術指導という形で出かけることになりました。その時なんとなく、「これ、撮れませんかね?」と呟かれたのです。

今よりだいぶ残念な仕上がりですが、手術動画をその場でなんとか使える形で置いて来られるくらいにはなっていたので、引き受けることにしました。

私の目的は、その先生からのフィードバックでした。外科の先生が手術動画に何を求めているのか、知りたかったのです。

バラして運んで組むシミュレーションをして、近県まで機材車で移動して前泊、翌朝から撮影となりました。
思ったより手間取ってしまい、4件あるうちの1件目には間に合わず、3件だけ撮りました。初めの3件は説明を受けながら助手を務めていただき、4件目はその先生が術者です。

オープンの手術なのに、腹腔鏡手術でよく見られる、指導医が手洗いせず外から画面を見て指導という場面を実現できたのでした。

ちゃんと動画に対するフィードバックも得られました。引き受けて本当に良かったです。
その後その先生は来られていません。技術の伝承の歩留まりが良かったのがその理由だといいのですが。

次回は動画撮影での課題とその解決について綴ります。

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